投資ってやった方が良い気がするけど、なんだか怖い…
投資はタイミングによっては損をするから、気にはなるけど結局できない…
そんな方は多いのではないのでしょうか
今回は、投資は危険なのか?という内容について書いていきたいと思います。
目次
投資とは何か?
投資とは、広辞苑では
経済学で、一定期間における実物資本の増加分。資本形成。
というように書いてあります。
簡単に言えば、自分のお金を一定期間掛けて増やす。という事です。
という事は、結果としてお金が減ってしまった。というのは投資とは言わないことになります。
しかし、世の中では投資をしていても上手くいくこともあれば、上手くいかないこともあるケースもあると思います。
その違いは一体なんなのでしょうか?
投資で失敗するケースは大きく3つ
投資で失敗した、という話は良く聞きます。
しかし、その失敗するケースというのは共通していて、結果としてそれは投資では無かった。という結論になります。
投機だったパターン
投資と投機は違います。
広辞苑では、投機は
不確実だが、当たれば大きい利益をねらってする行為
という風に表現されています。
不確実な、機会に対してお金を投じる、いわばギャンブルです。
ギャンブルの特徴とは何か?それはゼロサムゲームです。
例えば麻雀でいえば、参加者全員の勝ち負けを合計するとゼロになります。
大きく勝った人がいれば、その分負けた人がいる。それがギャンブルの特徴です。
確実に勝つ人がいれば、それは胴元です。
一方、例えば株式投資はギャンブルでしょうか?
NTTの株と、KDDIの株と、ソフトバンクの株、どれかが上がると必ずどれかが下がる、という事はあるでしょうか?
場合によっては、すべての株価が上がる、という事もあり得ます。
それはなぜか?市場全体が成長するからです。
なぜ市場が成長するのか?それは、皆さんが投じたお金で新たな価値が生み出されているからです。
限られたパイの奪い合いではなく、パイ自体が成長するものにお金を投じる場合、それは結果として投資になります。
つまり、ゼロサムゲームではなく、プラスサムゲームです。
では、例えばFXはどうでしょうか?
FXとは、外国為替取引の事を言います。
世界中の通貨の価値は、他の通貨の価値とは常に異なるので、その売買で利益を出そうというものです。
例えばドルを安く買って、それを高く売ることを狙う。というイメージです。
では、為替は成長するのでしょうか?
全ての通貨が同時に上がる、という事はあり得るのでしょうか?
基本的にはあり得ないです。なぜなら通貨の価値は相対評価で価値が変わるからです。
円高ドル高はあり得ない、という事です。為替はそれ自体が新たな価値を生み出すことはありません。
結果として、FXはゼロサムゲームになります。
もちろんFXで成功することも大いにあり得ますが、あくまで投機である、という事です。
成長しない市場だったパターン
皆さんが投資をした場合、その投資先が新たな価値を生み出すことによって、結果として投資になります。
例えば、お金を銀行に預けた場合、銀行はそのお金を会社や国に貸すことで利益を出しています。
お金が必要な人に貢献していることで、新たな価値が生まれています。
株式を購入した場合は、そのお金によって、企業は新たな製品を作ったり、人を採用して雇用を生んだりしています。
結果として、その利益が分配されます。
しかし、その企業が提供しているものが、世の中から必要されていないものであれば、利益を出すことは難しくなっていきます。
欲しいと思う人が少なくなれば、当然皆さんの投じたお金は使われる機会が失われていきます。
そうすると、投資したいと思う人が減っていくわけなので、結果として皆さんの投資したお金の価値は減っていってしまいます。
新たな価値を生み出してくれるもの、それを必要としている人が増え続ける市場でないと、失敗してしまう可能性が高いのです。
利益が出る前に売ってしまうパターン
もちろん、成長する市場であっても、投資したものが新たな価値を生み出し続けるものであったとして、利益が出るまでには時間がかかるケースがあります。
また、投資したものの実際の価値と、現状の値段は必ずしも一致しません。
物の値段は上がったり下がったりしながら、実際の価値に近づいていきます。
どんなに良いものだったとしても、タイミングによって価値が下がることも往々にしてありますし、そのタイミングで売ってしまった場合は損失が確定してしまいます。
逆に言えば、どんなに損をしていたとしても、売らなければ損失は確定しません。
持ち続ければ利益が出たのに、売ってしまった、売らざるを得なかったというパターンが非常に多いのです。
また、どんなに成長する市場だったとしても、どんなに価値のあるものだったとしても、当然それが間違った情報であれば、嘘であれば投資は投資で無くなります。
情報が本当に正しいのかどうか、それを見極める事が非常に大事になってきます。
多くの人が投資じゃないと思っているものも投資
お金を投じて、資産を増やすものは投資です。
なぜ資産が増えるのか?投資したものが新たな価値を生み出しているからです。
先述でお伝えした通り、例えば銀行に預金をするという事は、銀行に投資しているのと実質同じです。
銀行が国債を買っているのであれば、間接的に国債に投資しているのと同じです。
円を保有しているというのは、日本に投資しているのと同じなのです。
結果としてその市場が成長しないものであれば、それは結果として損をしてしまうことになります。
「投資が怖いから投資をしたくない」
物価が上がっていけば、物の値段が上がっていけば、お金の価値は実質目減りしてしまいます。
つまり、投資をしていないつもりでも、すべての人はもう投資をしていると言っても過言ではないのです。
大切なのは、自分は今何に投資をしているのか?そしてこれから何に投資をするべきのか?を常に考えるという事です。
正解も不正解もありませんが、多くの人がこの意識を持つことによって、日本はもっと成長していくと思います。